成功のみを真似する者は失敗する

 

巷間に溢れるビジネス書、自己啓発本

 

自分はこの類の本が好きで、よく読む。

 

どのようにすれば成功するのか。

そんな内容を読んでいると何だか自分もできそうな気がしてくる。

 

けど、ふと考えて見ると

失敗談、もっと言えば失敗の分析が少ない。

 

成功方法を読んでいると同じところもあるのだが、契機となる出来事はだいたい違うのだ。

 

成功への姿勢に法則性はある程度あるものの、

成功する方法論には一貫性がないのである。

 

数少ない失敗の分析を見てみると、これまた面白くて、こちらにこそ方法としての一貫性がある。

 

多くのビジネス書は、この失敗の法則に引っかからないよう、著者の考え実践してきた成功方法を声高く叫んでいるのだ。

 

だから、成功を描く本を読むことが間違いではないと思う。

けど、やはりもっともっと失敗に重点を置いたものを読みたい。

 

「これは絶対に失敗する」というものがわかれば、そこからは本人による試行錯誤の繰り返しだ。

 

同じ方法での成功は、同じ社会においてはそうなんだも通用しない。

 

だからビジネス書を読んで二番煎じになった時点で負けているのだ。

 

実際本になっている時点で二番煎じにどころか、使い古され通用しづらくなってしまうレベルのものも多々あるはずだ。

 

結果、通用しなくて本のせいになんてしてしまうのだから、何とも言えない切なさが出てくる。

 

先人たちは何を残したか。

それは無数の成功の歴史と法則。

そして、無数の失敗の歴史と、いくつかの失敗の法則だ。

 

失敗をいかにして学び、成功に結びつけるか。

基礎をなす全体は失敗だ。

 

成功できるかどうかは、失敗の歴史と法則をどう使うかにかかっている。

 

 

◯追伸

ビジネス書の書評も時間があればやっていこうと思います。

もし可能ならば、企業のマネージメント分析も。こっちは本当に時間ができたらで!笑