就活日記③ 「短期決戦」

 

1日に就活のスケジュールが解禁された。

 

蓋を開けてみると、本当にすごい短期決戦である。

 

何が経団連のスケジュールだと叫びたい。面接の始まる6月には多くの企業が内々定を出せるような採用フローばかりではないか。

 

自分は、どうしても受けたい業界は数にかなり限りがあるので、他の業界もインターンに行ったとこ含め、探す。

 

説明会に行ったり、就活サイトをポチポチしたり、企業のホームページ行ったり。

 

あああ。本当に説明会とESの時期が集中している。

 

3月と4月はいっさい空きがでないのではとおもうほど。

被りもたくさんあるので、逆に大学の単位履修の要領で、空いた日の説明会を探す方が安心できそうなレベルだ。

 

そして何が困るかって。。。説明会を東京のみで行うところが多い。。。

 

しかも、絶妙なばらつき方をしている。

そんなにちょくちょく説明会のために東京に行くお金なんてない。

時間がないから必然的に時間をお金で買う。つまり、場合によっては、バスでなく新幹線になる。

 

目指している業界や企業のは行くのだけど、それ以外にも入れると本当に文無しになりそう。

 

そして、行きたい業界はどこの企業を受けるにしても、簡単ではない筆記試験がある。

常にその勉強もしつつ、興味が薄い企業の説明会に行き、ESを出し、テストを受けて、やっと面接。

 

んんん。いや。

それって、当たり前のことなんだけど、スケジュール帳に向かって3月からの予定を組もうとすると唖然とする他ない。

 

体よ。頼むから、3ヶ月だけ分散してくれ。

そう叫びたい。。。

 

これで年上の人たちに「ゆとり世代はダメだ」と罵られるのだ。

私たちの立場はどこにあるというのだ。

 

情報化が進み、簡単につながり可能なことが増えたからこそ、複雑になる。必然的にキャパオーバーを起こす。

 

携帯が便利になればなるほど、仕事と距離を置けなくなる。就活サイトが便利になればなるほど、就活生の考える時間は減り何が何だか分からなくなりながらも足を動かす。

 

こうして、温かい人間同士の繋がりは薄くなる一方で、仕事や就職などの冷たく不安定な関係性は強く濃くなっていく。

 

年上の方々の世代とは違いすぎるのだ。

 

すぐ鬱になるだとか、仕事辞めるだとか、動くのが遅いだとか言われるけど。。。


これほど常に混乱させられる社会で泳いでいるんだから、もはや当たり前だろ!とさえ思う。

 

結果だけ叩いて、何故そうなるのかまで考えてくれる年配の方々は少ないのだ。

 

毎年毎年、鬱になった就活生が自殺する。
毎年毎年、仕事で鬱になった若者が自殺する。
毎年毎年、過労死で人が亡くなっている。

毎年毎年、働きすぎて働けなくなり、路頭に迷う人がいる。

 

利益追求のため競争し、便利さと労働の効率・質・量を求め続けてきた社会が人を殺しているのだ。
その精神を人格化した上に立つ人間たちが不可視的に間接的に多くの人の命を絶たせている。

 

なんて社会だ。

この文章を見た人は、就活が嫌な働くのもめんどくさい「ゆとり世代」のバカ学生に写ると思う。

 

そういうことではないのだ。

 

やりたいことをやらない人生は覚悟している。それでも置かれた場所で最大限にやりたいことはやる。

そして、自分で主体的にやりたいことをやりながら生きていける空間を作り出すことだってできるはずだ。

 

ただ生きるために働くのに、死ぬために働いているような社会は容認できない。

 

 

しかも自分のためではなく、企業のために命を捧げろというもんだから、タチが悪い。

 

なんでこんな愚痴を言っていても、就活の構造には逆らえないのだ。

 

ダサいなー自分。笑

 

今から数ヶ月後、自分がどんな状況でどんな顔をしているのか予想できない。

もちろん落ち続けたらげっそりしている。けど、受かったとしても今の社会構造に腹が立ってげっそりしている。

 

ドヤ顔で「こうやったら受かる!」「こういうやつは求められる人材だ!」みたいなことを言う内定者にはなりたくない。

 

その笑顔を他人を軽視した結果からくるのだ。

そして、その笑顔はしんどくなった時、自己責任論として自分自身に突き刺さるのだ。

 

こんなダサい社会はささっと潰れろー!

 

なんて言ってみます。そして、矛盾を抱え就活します。

 

おーわり!

 

◯追伸

ほとんどの人が大企業に行きたがる。社会的地位も給料も高いからだ。

けど、知り合いの先生は「会社辞めたって言いにきてくれる元生徒たちは、だいたい誰でも聞いたことのあるような会社に勤めてますね」と言った。

金がないと生きていけない社会。けど、そのぶんリスクも高い。ハイリスクハイリターンと言うけれど、プラスのハイリターンを受けれる人はどれほどいるのだろうか。