就活日記⑨ 「就活生のリーダーシップ論」
「どうやってチームを率いて問題を解決しましたか?」
就活において、面接をするときに必然的にリーダーシップを求められる。
「主体性と責任感を持ち、ミッションをクリアしました」
説明会では、いかに人を引っ張っていくかという、強烈なリーダーシップの必要性を語られる。
就活において、面接に臨む前に、高確率で説明会に参加している。
そこで、若手社員がリーダーシップを人を引っ張っていくものであると語るものだから必然的に私たちも面接でそのようなリーダーシップを語ってしまう。
少し待ってほしい。
リーダーシップはドラッカーの言うところのトップマネジメントだけではない。誰もがソフトバンクの孫正義のように会社ごと引っ張っていける人ばかりではない。
若手社員は強いリーダーシップを強調するが、面接の後半に出てくる中堅以上な社員はそうでないことを知っている。
リーダーシップには様々な種類があり、多くの人が憧れるスティーブ・ジョブズのようなものは一つの種類であるということを。
身の丈に合わないリーダーシップを振りかざしても聞こえはいいが、成果は驚くほどついてきていないのである。
それどころか、自分より他人の功績が大きいにも関わらず全てをそのチームのリーダーである人の成果であるかのように振りかざしてしまうエゴイズムが見えてしまうのだ。
私自身、リーダー的な立場に立つことは多いのだが、引っ張っていくタイプではないので、トップマネジメント的な語り方はしない。
とよりできないのだ。
けど、一つだけ自信があることがある。
目的に向けて、他人のリーダー的素質を呼び起こすことである。そして、自分より優秀な人を育てることはできる。
自分にとってのリーダーシップは、他人を人を引っ張っていける人にすることでありのだ。
華やかではないし、面接受けするかはわからないけど、そこにしか自信を持って語らないから、そこで勝負してみようと思う。
実際、成長を続ける後輩たちのおかげで、人並みにできるようになったことも多い。
自分が教育した人たちに、今度は自分が尻を叩かれ走っているのだ。
かっこ悪いけど、案外自分はこのスタイルが好きなのかな。
おかげで、人を下に見ることもしなくなった。どんな人でも尊敬しながら、この人なら何が得意とか、どう話したらやる気が出るとかばっかり考えているから、人と話すときに聴く技術がついた。
一対一や少人数での話なら、しっかり相手の心を掴み、やる気を出してもらうための姿勢はついた。
なんか、就活生のくせに偉そうなことを言ってる自分はかなり痛いのだが、
伝えたいことは、説明会に流されすぎず(ある程度は企業の求める人材像に合わせないといけないけど)自分の一番得意なことで、相手の言葉に則って勝負しようぜ!ってことです。
自分に嘘ついてやっても面白くないし
自分や誤魔化し続けると何がしたいかわからなくなるし
落とされたとき、作った自分が落とされたのだとしたら、次に活かしにくい。
だから、今ある素材の組み合わせを工夫して、勝負だ!
◯追伸
本当に偉そうなことを書いてしまいました。
半分、面接で企業に流されて自分の本質でないことを困ったから書いてみました。
自分の人生での蓄積は嘘をつかない。誰もがよく考えると何かしらのリーダーシップを行使していると思ったからこその投稿でした。