就活で会う人と就職して会う人は違う〜配属先の怖さ〜
就職で大変な思いをしようと楽に就職できようと、多くの人が4月から新入社員として働き始めます。
就職活動時にOBOG訪問・会社説明会・インターンシップと企業の方とお会いする機会は多々あります。
そこで会った方々の働き方や考え方に共感を抱き、選考へ進むことを決める学生も多いはず。
ここは落とし穴もあるので気をつけてください。
就活で学生と接触回数が多いのは、やはり人事。なので人事の働き方をみて企業全体の働き方を推測することはまず避けてほしいです。
何故なら、働き方改革含め社外に労働状況をオープンにするのはまず人事部だからです。
私が務めている会社も人事部は群を抜いてホワイト。働き方改革とやらを推進している場所だけあって、ノー残業デーはしっかり意識して、プレミアムフライデーという死語になりつつあるもの率先して活用しています。残業時間の取り締まりも行う側です。
会社にもよるとは思いますが、人事部はその他の場所に比べてホワイトです。またパワハラを取り締まる側のなので、人間関係には細心の注意を払う方々なので、これまた秩序が成り立ちやすい。
ただ、他の場所はそのような人事部をどのように見ているかというと「仕事しないやつら」「労務管理くらいしか仕事してないやん」と言った声がチラホラ。
採用・教育・働き方・人事制度など考えることは多いですが、ノルマがあるわけではないですし、人に関わることなので、もし仕事が滞ったとしても制度改定・労務管理・福利厚生関係以外では社内でなんとなく解決してしまうことが多いのも事実です。
そんな人事の働き方に憧れて入ると、おそらくですが、入社し配属後がきついのです。人事配属はそんないないでしょうし。
なので人事以外の方と話す機会を多く持つことをお勧めします。
また人事がセッティングする場では人事に文句言わない方が来る可能性が高いのでここも注意です。おそらく人事の呼びかけに応えてくれる方は会社の中でも良心的で学生も接しやすい方々です。
また営業なども若い人が呼ばれることが多いため、会社の雰囲気とはまた違います。
実際は職場でガミガミ言う「めんどくさい人」「古い人」の雰囲気や人数を把握することが大切です。
そういう人は学生をナメてる方が多いので、就活の場にはなかなか出てきません。忙しいのもありますが。
ただ就職し、配属されたらそういう方々の指示を聞かなければならない事は自覚するべきです。就活の時に笑顔で前にいた若手社員は、中堅の方にヘコヘコするしかないのも事実。
そのような注意するべき方々は、新入社員に教育をしたことがあまりないものですから、教え方がわかりません。また、自分自身が新入社員だったからなど覚えてもないので、勝手に自分の記憶を改ざんし「昔はこうだった」という強い軸を持って接してくる方も多い。
それで「今時の若者は」という言葉が出てくるのです。
「お前ら若者のことは理解できないけど、経験あるおれのことを理解できないとお前ら新卒は仕事できないよ」というメンタリティーですね。
※みんながみんなそうではないですが、必ず一定数いる方々なので注意です。
なので、職場の雰囲気を本当に知りたい時は、中間の方々の様子をそれとなく聞くようにしましょう。面と向かって学生に愚痴をこぼす社員なんてそうそういないので、どこまで真実が分かるかは絶妙ですが。
また会社は組織なので、問題を起こした人や問題ある人は色々と移動させられます。仕事はできても「面倒な人」はいます。そういう方は重要な仕事に就いていないことが多いのです。
これは何が問題かというといきなり重要な仕事をまだ任せられない新入社員はそういう人と同じ場所になる可能性が高いということ。
今時の新入社員は潰れやすいと言われますが、上記のように潰れやすい環境に置かれた人も多くいます。
そうやって学生として描いた働くイメージと実際がかけ離れていくのです。
そんなことで鬱になって人生損するくらいなら、辞めてしまってもいいと思います。
もしくは働く時は、そういう人もいるし、そういう環境もあると割り切ってしまって働き始めることもどこかでは大切です。
もちろん悪いことばかりではありませんが、夢と希望は労働の中で掴むものとは限りません。
そこで働くことは、そのように働くことが人生のすべての選択肢ではない、ということだけでも理解して就活就職をしましょうではありませんか。
生活資金だって、今時一つの収入源に頼らない方法が多く出てきています。
頭がガチガチに偏見で固まった「強い」世代の人間になりようがない時代を私たちは生きています。
若いだけで「ゆとり」「さとり」と言われる時代に適した、「強く」「しなやかで」「柔軟な」生き方をしましょう。
今は一つの企業に務めている以外何もない私ですが、様々な生き方を文章を通じ、発信していきたいと考えてます。